撮影行12年、サバンナの光と風と空気をとらえた傑作写真56点。 サバンナに着いた最初の朝、私はまだ暗いうちに部屋の外に出て、夜が明けるのを待ちます。ロッジの前に座ってその環境に同化していくと、都会生活のなかで体に蓄積していった何かが、氷が溶けるようにゆっくり消えていくのを感じます。──(本文より) 東アフリカのケニア、タンザニア、ウガンダなどには、サバンナと呼ばれる大草原地帯が広がっている。短い雨季と雨季以外の乾季を繰り返すこの草原は、アカシアなどの樹木が点在するほかは、乾燥と再生に強いイネ科の植物が支配している。そして、ライオン、チーター、ゾウ、シマウマなど哺乳類を主役とする野生動物が、国立公園や国立保護区で多様な姿を見せている。医師でもある井上冬彦氏は、ケニアを中心とするサバンナの自然と動きに魅せられた。
サバンナの風に吹かれて―井上冬彦写真集 EPUB, PDF, TXT, AZW3, MOBI, FB2, DjVu, Kindle电子书免费下载。