世界中で愛されているカナダの小説、(アン・オブ・グリン・ゲイブルス)。日本で広く知られている(赤毛のアン)というタイトルを思いついたのは、翻訳者である村岡花子(18931968)です。村岡花子は、第二次世界大戦中、防空壕に原稿を持ち込むなど苦労を重ねながら(アン・オブ・グリン・ゲイブルス)の翻訳をすすめ、戦後、1952年(昭和27年)、日本の読者にようやく紹介することができました。50年近く愛されているこの村岡花子訳を、原作出版100周年の2008年、青い鳥文庫では、新装版として新たに編み直しました。児童向けとして割愛されていたエピソードを新たに収録、(さんざし)(いちご水)(腹心の友)など、往年のアンのファンに親しまれてきた表現はそのままに、(さしこ)は原語の(キルト)にもどすなど、いまの読者に、より親しみやすくしました。三代にわたって楽しめる(赤毛のアン)シリーズ。あなたも青い鳥文庫版で、アンと(腹心の友)になりませんか。<総ルビ>
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