日本最古の物語とされる"竹取物語"は、遅くても平安時代の初期までにはできあがったと伝えられています。むかしむかし、竹取のおじいさんが山で光る竹をみつけました。なかには、手のひらほどの小さな女の子が入っていました。おじいさんとおばあさんは、この子を育てることにしました。すると、黄金のつまった竹をみつけるようになりました。やがて、女の子は"かぐや姫"と呼ばれ、その美しさは国中の評判になっていました。大勢の若者が姫と結婚したいとやってきます。姫は、"わたしが望むものをもってきてくれた人と結婚します"と、"蓬莱山の玉の枝""龍の首に光る五色の玉""つばめの巣に隠れている子安貝"をとってくるようにといいました……。登場人物をかえるに置き換え、やさしい言葉と美しい絵で竹取物語を、子どもと大人がいっしょに楽しむことのできる画期的な絵本です。
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