植物の進化と繁栄は、かつて想像されていた以上にダイナミックに、地球の景観や気候をつくりかえていた! 陸上植物の出現にはじまる“緑の地球"の5億年の変遷を、最新の科学的知見をつぶさに参照しながら描きだす。 語られるのは、植物が主役と聞いて思い浮かべるようなおとなしい物語ではない。 「酸素と巨大生物の『失われた世界』」「オゾン層大規模破壊はあったのか?」「地球温暖化が 恐竜時代を招く」「南極に広がる繁栄の森」……こうした太古の地球がはらむミステリーに、 植物の進化·適応がいかに関与していたか。それを跡付ける興味深い知見が、近年つぎつぎに 見出されているという。とくに、植物の生理のミクロな変化が、地球規模の物質·エネルギー循環の 次元と連結する壮大なシナリオには、わくわくするような面白さがある。 著者は植物生理学、古生物学、進化生物学、地球科学を統合する新しいアプローチの若き旗手として、 大胆な仮説の数々も含め、現代的な研究の成果や可能性を生き生きと語っている。 「私が今年読んだノンフィクションのベストワン。……ダーウィンの著作を読むときにも似た、 深く、静かな読書の愉しみを、この本は私に与えてくれた」(オリバー·サックス、2007年、Observer紙)。
植物が出現し、気候を変えた EPUB, PDF, TXT, AZW3, MOBI, FB2, DjVu, Kindle电子书免费下载。