一般に日本人は「胃が弱い」といわれています.胃がんの発生率は世界でも群を抜いていますし、死亡率は欧米諸国の200倍以上です.国内で見ても胃がんの患者数は、がん全体の4分の1を占め、1994年の時点では約23万人を超えています. また、日本人には胃潰瘍も多く、生涯罹患者率は20%、つまり5人に1人は胃潰瘍になるという計算です. このようなことから胃病は今や日本人の「国民病」とさえ言われています.がんや潰瘍までいかずとも胃の不調を日常的に感じている人は多いようです. これまで日本人が「胃が弱い」理由として考えられてきたのは、食事の習慣や生活環境、人種的な特性などでしたが、1980年代に人間の胃の中に棲む菌「ヘリコバクターピロリ(ピロリ菌)」が発見され、これが密接な関係にあることが明らかになってきました. 本書では、このピロリ菌に焦点をあてて、胃炎や胃·十二指腸潰瘍、胃がんなどの胃病の最新検査·治療法や日常生活上の注意ポイント、胃腸薬と上手につきあう方法などをわかりやすく解説していきます.
胃のことがよくわかる本:痛み、むかつきが知らせる危険信号! EPUB, PDF, TXT, AZW3, MOBI, FB2, DjVu, Kindle电子书免费下载。