いよいよ教会カンタータの最終巻、第5巻の登場です.この巻に収められたBWV163以降の作品群は、一見地味に見えますが、番号の若い作品に比べて、音楽的に見劣りするわけではありません.むしろこうした作品を聴きこんでこそ、教会カンタータの真髄に出会えるといえます.中でもBWV198《侯妃よ、なお一条の光を》は《マルコ受難曲》(消失)にも転用された美しい曲.またBWV199《わが心は血の海に泳ぐ》は20世紀になって発見された曲です.これも最後の巻ならではです. またこの巻ではBWV169が《チェンバロ協奏曲ホ長調》、BWV174が《ブランデンブルク協奏曲第3番》と他のジャンルでなじんだ音楽を聴くことができます.これも第5巻の楽しみです. 書籍は概説「カンタータ演奏史」を礒山雅氏.「バッハの五線譜」を小林義武氏.「ライプツィヒ·バッハ研究所の歴史」をシュルツェ氏.「教会カンタータにおける合唱楽章について」をクルマッハ氏.エッセイに細川俊夫氏、磯崎 新氏..特集に関根敏子氏、小池寿子氏.連載に中村雄二郎氏、高階秀爾氏、鳴海史生氏の予定です. 教会カンタータの最終巻、第14回配本にご期待ください.
バッハ全集(第5巻):教会カンタータ5 EPUB, PDF, TXT, AZW3, MOBI, FB2, DjVu, Kindle电子书免费下载。