たまには、重力のことを考えてみようか 今年最大の物理学上の話題となる質量の起源「ヒッグス粒子」。 ヒッグス粒子によってすべての元素は質量を獲得するわけだが、同じ質量でも測定する場所が違えば、重さが変わる。 それは重力が異なるからである。 ガリレオ、ニュートン、アインシュタインなどの名高い科学者が、その生涯をかけて追い求めたものが、この重力だった。 なぜなら、それを解明することは、この世の理(ことわり)を明らかにすることにほかならない。生物、物質、惑星、銀河、そして宇宙。 我々が生を受けているこの時空を形づくるものこそが、重力の働きによるのである。 本書は、重力の本質に迫ろうとする科学者たちの葛藤の歴史を、ブライアン・クレッグがときにジョークを交えて、 ていねいに解説したノンフィクションである。 古代ギリシアから現代科学、それも古典物理学はもちろん、最新の素粒子物理学までの成果を、一気に読ませることに成功している。 特に、名前は知られていてもよく理解されていないアインシュタイン方程式を生みだす「一般相対性理論」や、 それ以前のニュートン力学との関係がわかりやすい。 いずれにしても、我々を地球にくっつけているこの重力がなければ、この世界は存在しない。 この機会に、重力探求の歴史を理解し、今年最大のヒッグス粒子の話題に注目していただきたい。
重力はなぜ生まれたのか ヒッグス粒子発見に至る希代の物理学者たちの重力探求の道 EPUB, PDF, TXT, AZW3, MOBI, FB2, DjVu, Kindle电子书免费下载。