春子(ハコ)は、小学校二年生。沼のほとりの牧場で、おじいちゃん、お母さん、姉の幸子、修おじさんと暮らしています。まるで子牛みたいに好奇心が強くて、いつも牧場をかけまわっているハコなのですが、なぜか、これぞというときに何かが起こってしまうのです。札幌のおばさんをそりで迎えにいったのに、夜の雪道、吹きっさらしの原野をひとり歩いて帰るはめになったり・・でも、ハコはぜったいに落ちこみません。つぎにやるおもしろいことを、すぐに思いつきます。物語の舞台は、テレビもゲームもなかった1950年代の石狩平野。洪水や冷害で、明治時代から続く牧場を経営しているおじいちゃんたち大人には厳しい毎日でした。作者の子どものころの思い出を二年間に凝縮したこの物語には、自然の中で過ごすことの喜びを通して、今、子どもたちに伝えたいメッセージがいっぱい詰まっています。
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