一昔前まで、心筋梗塞は動脈硬化により、冠動脈が徐々に狭くなり、最後に完全に閉塞すると考えられていました。ところが、急性心筋梗塞の患者の冠動脈造影を急性期にしてみると、すでに開通していたり、狭窄がそれほどでもない場合が多いことが分かったのです。つまり、冠動脈の完全閉塞は動脈硬化が徐々に進行しておこるのではなく、血栓が詰まって起こることが分かったのです。血栓により、いまにも完全に詰まりそうになっている状態が不安定狭心症です。このように、心筋梗塞と不安定狭心症とは非常に似た病態であり、労作性狭心症などの安定した狭心症とは大きく異なることにより、急性冠症候群という新しい疾患概念が生まれたのです。ですから、急性冠症候群と安定狭心症とでは、治療もケアも当然大きく異なります。本書では、急性冠症候群とは何かから始まり、その治療とケアについて必要なことがほとんどすべて、大変分かりやすく書かれています("監修の言葉"より抜粋)。
急性心筋梗塞·不安定狭心症の治療とケア 急性冠症候群(ACS)への対応と二次予防 EPUB, PDF, TXT, AZW3, MOBI, FB2, DjVu, Kindle电子书免费下载。