我が国の救急医療体制は、救急救命士誕生を先にして明らかによい意味での変化が見られています。そして、さらに近年の医療技術の進歩とIT化ならびに救急医の病院前救護活動(プレホスピタルケア)への参画により、各種疾患の治療成績と救命率も向上しつつあります。一方、病院前救護体制においては国レベルで2003年4月からはメディカルコントロール体制(MC体制)が敷かれ、都道府県ならびに地区(市町村など)単位で組織化がなされました。その結果、院外心肺停止患者、とくに心室細動によるCPAに対しては、その救命率を上げるために2003年からは救急救命士は早期に包括的指示下での電気的除細動を行うことができるようになり、さらに2004年からは気管挿管可能な救急救命士が、2006年からはアドレナリン投与可能な救急救命士が誕生しました。そのため、徐々にではありますが社会復帰した症例の報告が散見されており、大変喜ばしいことであります。 また、2004年からは一般市民によるAED(自動対外式除細動器)の使用が認められ、大規模な公共施設、空港、駅、ホテル、学校、イベント会場などにAEDの配備が急速に進められ、最近では各地区でAED mapも紹介されています。当然、一般市民に対する心肺蘇生講習会にもAEDの項目が積極的に取り入れられています。 本書は、全国どこにあっても、必要に応じてなされるべきスタンダードの心肺蘇生法とその"ノウハウ"を"DVDと写真"で示すことにより、視聴覚的に完全にマスターすることをめざしています。 医師·看護師のみならず、救急救命士、救急隊員、および他の医療従事者など、救急医療システムを担う各種の人々に広く理解され、実践に活用され"一人でも多くの人命が救われる"ことを大いに期待します。("監修者の言葉"より抜粋)
DVDと写真でわかる心肺蘇生法完全マスター 日本版·最新"救急蘇生ガイドライン2005"に沿ったBLS、ALS EPUB, PDF, TXT, AZW3, MOBI, FB2, DjVu, Kindle电子书免费下载。